博士論文発表会2016

松田さゆりさんが無事、10月14日に博士論文発表会を終えました。下記より発表の様子をご覧ください。

2016年10月14日

 

 

Limit on Majorana Neutrino Mass with Neutrinoless Double Beta Decay
from KamLAND-Zen

(KamLAND-Zenでのニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊測定による
ニュートリノのマヨラナ質量への制限)

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博士課程3年 松田さゆり

論文概要
ニュートリノの質量獲得機構という、既存の理論では解明されていない謎に迫る鍵として有力なのが、粒子と反粒子が同一のマヨラナニュートリノです。ニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊(0νββ)という極めて稀な原子核崩壊を観測すればニュートリノのマヨラナ性を実証することができます。KamLAND-Zen実験ではKamLAND検出器に二重ベータ崩壊核136Xeを導入し、0νββ観測に向けたデータ取得を行ってきました。

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本研究では、キセノン含有液体シンチレータの一年半に渡る純化後のデータを解析し、信号付近のバックグラウンド量が純化前の10分の1以下と有意に低減できていることを突き止めました。また、シミュレーションの高精度化に貢献し、バックグラウンド量を正確に評価できる環境を整えました。信号の観測には至りませんでしたが、1.07×1026年以上という0νββ崩壊半減期への制限は純化前の約6倍改善し、世界最高感度を達成しました。これはマヨラナニュートリノ質量に換算すると原子核モデルの不定性を含めて61 – 165 meV以下に相当し、3種類のニュートリノが同程度の質量を持つ「準縮退型」の許容領域を大幅に排除することに成功しました。

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松田さんお疲れ様でした!

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