(論文解説)

 

カムランドは、2002年3月9日から2009年11月4日迄のデータを解析して106+29-28個の地球ニュートリノ事象を観測しました。 99.997%という高い信頼度での地球ニュートリノの観測です。この結果は、放射性物質からの地熱生成 20TWを予測する標準的な地球模型と良く一致しており、地熱44TWを全て放射性物質と考える模型を排除しています。ニュートリノ観測によって地球科学に制限を与える初めての快挙であると同時に、世界的な多地点観測によるニュートリノ地球科学の幕開けでもあります。
この予備的結果はアテネで開催されたニュートリノ国際会議で2010年6月19日に発表されました。 発表内容詳細はこちらでご覧下さい(PDFファイル)。

ニュートリノ観測で地球模型を検証

ニュートリノ国際会議2010にて発表