研究成果

『物理学専攻賞』受賞 儀間智美さん、酒井汰一さん
『総長賞』への推薦決定 竹内敦人さん

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2月17日(木)に物理学専攻 新博士講演会および、新博士・修士 物理学専攻賞授賞式が行われました。

新博士講演会で、当センター博士課程3年の竹内敦人さんが、博士論文「KamLAND-Zen による初めての逆質量階層構造での マヨラナニュートリノの探索」の講演をしました。竹内さんは、総長賞への推薦が決定し、この賞の授与は3月末頃に行われる予定です。

修士課程2年の儀間智美さんが、修士論文「KamLANDにおけるミューオン束識別と飛跡再構成の研究」にて、修士課程2年の酒井汰一さんが、修士論文「海洋底反ニュートリノ観測装置OBDに向けた低温高圧環境よう検出機要素の開発とシミュレーションによる性能評価」にて物理学専攻賞を受章致しました。皆様、おめでとうございます!

今回の講演会および授賞式の様子をご覧下さい。受賞コメントも頂きました。

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新博士講演会にて論文発表をしました。
(竹内さん)

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  講演会の様子



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「 KamLAND-Zen による初めての逆質量階層構造での マヨラナニュートリノの探索」:  竹内敦人

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   スピーチの様子



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「 KamLANDにおけるミューオン束識別と飛跡再構成の研究: 儀間 智美

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   受賞後のスピーチの様子



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「 海洋底反ニュートリノ観測装置OBDに向けた低温高圧環境よう検出機要素の開発とシミュレーションによる性能評価: 酒井 汰一

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   受賞後のスピーチの様子



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    授賞式記念撮影

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   物理学専攻賞受賞しました!

 

☆受賞コメント


【竹内 敦人】
 この度は、賞を頂けることになり大変嬉しく思っています。私の博士研究のテーマであるKamLAND-Zen実験は、ニュートリノの"マヨラナ性"という性質を通して宇宙の歴史と進化に迫ることを目的としています。KamLAND-Zen実験は、この分野において世界で一番の実験です。 今回の受賞がきっかけとなって、皆さんにKamLAND-Zenの素晴らしさや面白さについて知って頂ければ幸いです。。

【儀間 智美】
 この度はニュートリノセンターの皆様のお力添えにより、このような賞を受賞できたことを大変光栄に思います。ニュートリノセンターの皆様には、コロナ禍の混沌とした状況下、右も左も分からない私を暖かく迎え、手取り足取りご指導いただきました。少しでもご恩に報いたく、物理学専攻賞は2年間の大きな目標でした。修士論文をまとめるにあたり本当に辛い時期もありましたが、井上先生や市村先生をはじめ皆様の熱心なご指導のおかげで、無事に走り切ることができました。
 2年間という短い時間でしたが、KamLAND実験に関わり、多くの経験が出来たことを誇りに思います。これからは新たなステージで、本研究を通して得られた知識や経験を糧に世の中に貢献できるよう精進して参ります。皆様、本当にありがとうございました

【酒井 汰一】
 この度はこのような大変栄誉ある賞をいただき光栄です。研究は楽しいことばかりでなく、行き詰まることも多々ありましたが、ニュートリノセンターの皆様をはじめ多くの方にご指導とご協力をいただいて、ここまで研究に励むことができました。この場を借りて感謝を申し上げます。 私はこれからも博士課程に残るので、研究者として成長できるよう更なる精進をしていきたいと思います。