KiNOKO - 高エネルギー実験用データ収集システム -

Kinoko Module Driver リファレンス

CAEN V820 / V830

種別 VME ラッチング(マルチイベント)スケーラ

製造者 CAEN (http://www.caen.it)

参照名 CAEN-V820 / CAEN-V830

読み出し read() / blockRead()

サービス要求ポーリング

種別	VME ラッチング(マルチイベント)スケーラ
製造者	CAEN (http://www.caen.it)
参照名	CAEN-V820 / CAEN-V830
読み出し	read() / blockRead()
サービス要求	ポーリング

32ch, 32bit, ECL または LVDS 入力
最大レート 250 MHz
カウント中のラッチングと読み出しが可能
V830 は 32k ワードのマルチイベントバッファ(MEB)を搭載
TRIGGER はフロンとパネル(NIM/ECL)，VME または内蔵クロックから行える
TRIGGER 後のデッドタイム(次の有効TRIGGERまで)は，V830 で 1us, V820 で 150 nses．
V830 ではTRIGGER 後のデッドタイム中およびバッファフルで BUSY が出力される．
NIM の TRIGGER は高インピーダンス入力．デイジチェーン接続にしない限り，ターミネーションが必要．
ECL の CONTORL は高インピーダンス入力．デイジチェーン接続にしない限り，ボード上のターミネーションスイッチの設定が必要．
VME 割り込み機能はモジュールには実装されているが，割り込みサイクル中に IRQ をクリアできない仕様のため，現在の Kinoko では使われていない

読み出しアクション

read(int channel_bit_mask)
read(ReadoutChannelList channel_list)
引数に指定したチャンネルからデータを読み出し，indexed 型のデータとしてストリームに送り出す．

blockRead()
モジュールのバッファ上にあるデータを block 型のデータとしてストリームに送り出す．(V830 のみ)

waitData()
モジュールからデータが読み出せるようになるまでシーケンスの実行を停止する．(V830 のみ)

clear()
モジュールのデータクリアを実行する(バッファ上のデータとイベントカウンタのクリア)

enable(int channel_bit_mask) / disable(int channel_bit_mask)
指定されたチャンネルからの読み出しを有効/無効にする

start() / startPeriodical()
ランダムモードまたは周期モードでのトリガ(カウント値のホールド)を開始する．

stop()
トリガを停止する．

trigger()
ランダムモードにおいて，トリガを発行する．

setDwellTime(int number_of_ticks)
周期モードにおけるトリガ間隔を指定する．1 tick は 400 nsec．

enableHeader() / disableHeader()
blockRead() におけるフォーマットでヘッダを有効または無効に設定する．(V830 のみ)

select32bitFormat() / select26bitFormat()
カウント値の有効ビット数を指定する．

selectDirectRead() / selectBufferedRead()
read() において，カウント値をどこから読み出すか指定する．Direct Read では，カウンタレジスタから読み出す．Buffered Read では，バッファ (MEB) から読み出す．blockRead() はこの設定に影響されず，常にバッファから読み出す．

読み出しスクリプト例

datasource VmeScaler
{
    int base_address = 0x08300000;
    int readout_channels = #0..#3;

    VmeCrate crate;
    VmeController controller("SBS-620");
    VmeModule scaler("CAEN-V830");
    
    crate.installController(controller);
    crate.installModule(scaler, base_address);

    on run_begin {
	scaler.disable(~readout_channels);  
	scaler.start();
    };

    on trigger(scaler) {
        // indexed 型データとして読み出す
        scaler.read(readout_channels);

        // block 型データとして読み出す．
	//scaler.blockRead();
    }
}