ご報告(2012年11月21日更新)

 

昨日カムランド地下実験室で発生しました火災につきましてご報告させていただきます。火災の原因は,老朽化したラドン除去空気清浄機の解体作業中に、装置内部よりこぼれた残留メタノールに切断機等を用いた作業にともなう何らかの火花が引火したものと思われます。何よりも入坑者全員が大きな負傷もなく無事出坑できたのはさいわいなことでした。坑内に残った人員は正しく避難行動をとり煙の来ない場所で待機していましたが、信号ケーブルの寸断により安否の確認に時間を要してしまいました。

なお火災現場はカムランド検出器より離れた場所であったため検出器本体には何ら損傷はありません。さらに実験で用いるキセノンガスの損失もありませんでした。しかし検出器の運転に必要な電源ケーブルや信号ケーブル等が火災現場付近で損傷しており、実験の復旧にはなお時間を要するものと思われます。

現在安全面の見直しと、実験の早期復旧のためにスタッフ一同全力を挙げて取り組んでおりますが、関係各位には大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、重ねておわび申し上げます。

2012年11月21日

東北大学ニュートリノ科学研究センター長
井上邦雄

2012年11月20日更新の火災に関する報告