カムランド地下実験室での火災からの復旧と実験の再開について

カムランド地下実験室での火災からの復旧と実験の再開について

平成24年11月20日に発生した東北大学神岡地下実験室カムランドエリア内での火災におきましては、多大なるご迷惑とご心配をおかけして誠に申し訳ありませんでした。

事故後は、安全確保のための作業と並行して、「ニュートリノ科学研究センター安全対策委員会」を設置し、神岡地下で研究を行っている東京大学および大阪大学の安全管理担当者の方々にも協力を得て、事故を引き起こすに至った問題点・安全性向上のための課題の洗出しを行いました(添付資料)。


ニュートリノ科学研究センターでは、安全対策委員会からの提案をふまえて、労働基準監督署や各監督機関から安全衛生の指導を受けつつ、全ての設備および機材の危険性、有害性等について安全点検および安全対策を講じて参りました。また、職員および学生に対する安全教育、業務発注時の安全に係る事項の正確な伝達の手順を改善するとともに、地下業務に携わる各研究機関等(※1)で構成する「神岡研究施設安全衛生協議会」を立ち上げ、各機関と連絡を密にしながら安全に係る情報共有・緊急時の連絡体制強化・合同避難訓練などを実施して参りました。

このたび、損傷した機器の復旧や各種安全対策など観測再開のための準備作業が完了し、今後の再開について神岡研究施設安全衛生協議会で了解して頂きましたので、地元および関係各位のご理解とご協力を得つつ、平成25年11月20日から、カムランド実験(※2)およびカムランド禅実験(※3)の完全な観測再開を行うこととなりました。

大切な学生を預かり教育・研究を行う場であることを踏まえて、安全を最優先に二度と事故のないよう気を引き締め、世界をリードするニュートリノ研究を推進していく所存です。今後とも皆様のご理解とご協力を頂けますようお願いいたします。

平成25年11月20日

東北大学ニュートリノ科学研究センター長 井上邦雄

※ 1、東京大学宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構神岡分室、東京大学宇宙線研究所重力波推進室、東北大学ニュートリノ科学研究センター、大阪大学核物理研究センター、神戸大学大学院理学研究科物理学専攻粒子物理学研究室、神岡鉱業(株)等。

※ 2、カムランド実験は平成14年に稼働し、反ニュートリノの観測によってニュートリノの性質や、地球内部の熱生成などを研究します。

※ 3、カムランド禅実験は平成23年に稼働し、カムランドに内包したキセノン同位体の観察からニュートリノと反ニュートリノの同一性を研究します。

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