研 究 紹 介

神岡極稀現象研究拠点の整備

 ニュートリノ科学研究センターはニュートリノレス二重ベータ崩壊探索など極低バックグラウンド宇宙素粒子研究コミュニティの中心となって、極稀現象探索のフロンティアを開拓しています。今後長期的にコミュニティを発展させ、極稀現象の発見に至るまで研究を展開していくためには、人材育成によるコミュニティ内での極低放射能技術の継承や技術革新が必要不可欠です。

 そのため我々は現在コミュニティの発展の核(カーネル)となるように、神岡極稀現象研究拠点(Kamioka Extremely Rare-phenomena and NEutrino-research Laboratory, 通称 KERNEL:カーネル)を整備しています。

 カーネルでは極低放射能技術の研究発展を担うためのクラス1(ISO 14644-1)のスーパークリーンルーム(半導体製作にも使われるレベル)や実験スペースが提供されます。 これらのエリアやカムランド禅実験に、環境中に含まれる放射性希ガスであるラドンを徹底的に除去した超純空気や超純水を供給出来る施設も設置されます。



図 1: カーネルの技術開発拠点の予定地。奥にスーパークリーンルームと実験スペースが、手前に超純空気製造装置、超純水製造装置が設置される予定です。




❖ コンタクト
 市村 晃一 (ichimura_at_awa.tohoku.ac.jp)