研究成果

『物理学専攻賞 2020年』受賞
 尾崎秀義さん、安部清尚さん

  • 研究成果

当センター、博士課程3年の尾崎秀義さんが、博士論文「136Xeを倍増したKamLAND-Zenでのニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊の高感度探索」にて、修士課程2年の安部清尚さんが、修士論文「T2Kビームを用いたKamLANDでのニュートリノ反応研究」にて、専攻賞を受章致しました。おめでとうございます!

2月17日に行われた授賞式及び、講演会の様子をご覧下さい。受賞コメントもあります。

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受賞式前に、新博士講演会にて論文発表をしました。
(尾崎さん)

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  講演会の様子



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「 136Xeを倍増したKamLAND-Zenでのニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊の高感度探索」:  尾崎 秀義

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「T2Kビームを用いたKamLANDでのニュートリノ反応研究」: 安部 清尚

 

☆受賞コメント


【尾崎秀義】
 この度は、このような栄誉ある賞を受賞できたことを嬉しく思います。博士論文は、KamLAND-Zen 800で行っている、ニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊の世界最高感度での探索に関する、最初の結果をまとめたものになります。自分は、修士の頃から、前身実験KamLAND-Zen 400の回収作業と、このKamALDN-Zen800の検出器製作に携わってきました。KamLAND-Zen 800の実験データを取集できるようになるまでには、非常に長く困難な道のりがありましたが、たくさんの研究者が、めげることなく尽力してきたおかげで、質の高い測定を行うことが出来、私のまとめた最初の結果につながりました。

 研究を離れてしまった人を含め、このKamLAND-Zen 800立ち上げに携わった全ての人に深く感謝しております。研究室で、クリーンルームで、神岡で、ニュートリノ科学研究センターの皆様と研究できたことを誇りに思います。


【安部清尚】
 この度は、このような賞を頂き非常に光栄です。本研究を行うにあたり、指導教官である清水先生をはじめとして、ニュートリノ科学研究センター・KamLANDコラボレーション・T2Kコラボレーション・GPPUなど多くの皆様に、ご指導とご協力をいただきました。また、大学・大学院生活を通じて知り合った友人たちと家族にも支えていただきました。

 本研究は、まだ始まったばかりであるため未熟な部分も多く、課題も山積みです。ここで満足することなく、博士課程で、さらに面白い物理結果を出せるよう、精進してまいりますので、今後とも、ご指導のほど宜しくお願いいたします。