修士論文発表会2016 白旗 豊
『反電子ニュートリノの到来方向測定に向けた新型検出器の開発』
修士課程2年 白旗 豊
論文概要
私は地球や原子炉などから飛来してくる”低エネルギーニュートリノの到来方向測定”の為の開発研究を行いました。例えば、地球ニュートリノの到来方向を測定することで、地殻とマントルを分離したうえでそれぞれの熱分布をしらべることが出来るようになります。
到来方向測定を行う為には新たな検出器としてリチウム含有液体シンチレータとイメージング検出器の開発が必要となります。私の研究ではこれら二つの検出器を開発し、新たな測定技術のデモンストレーションとして、ニュートリノの到来方向情報を保有する信号である後発信号(α線と3H)の統計的な撮像に成功しました。