Interview of Neutrino Member vol.1 上島考太
助教 上島考太
はじめまして、さすらいの広報部 後藤です。
ニュートリノセンターに1月に配属したものの、ニュートリノの事については
まだまだ?マークが浮かんでしまいます。。
そこでニュートリノやセンターの皆さんを知るために
今回は富山県の神岡研究室で研究されている上島考太さんにQ&Aインタビューをしました!
研究とは少しかけはなれているかもしれませんが
関わったきっかけや研究室での様子を垣間見る事ができるかも知れません。
それでは Let’s ask !!
1. 何を研究されているのかわかりやすく教えてください。
ニュートリノという素粒子の研究をしています。
人間の目には見えませんが、ニュートリノは宇宙にものすごい数あります。今この瞬間も1cm四方に毎秒1兆個以上のニュートリノが飛び交っています。
ニュートリノは物と全然反応せず、地球すらも簡単にすり抜ける素粒子です。
地下深く1000mにあるニュートリノ検出器を使って、地球内部からやってくるニュートリノ、太陽から飛んでくるニュートリノの観測を行っています。
またニュートリノの詳細な研究を行う事で、宇宙の始めにはいっぱいあった反物質が何故今の宇宙には存在しないのかという謎に迫っています。
2. 研究室には何人くらいいますか?
研究室は仙台の研究室と同じで、神岡に常駐している研究者は2人です。他の研究者は仙台からやって来ています。
3. 研究に興味を持ったきっかけはなんですか?何歳のときでしたか?
研究者になりたいと思ったのは中学生の頃で、ちょうど神岡でのニュートリノの研究がNHKで特集されていて、クリントン大統領まで賞賛していて、日本の研究すごいなっと思ったのがきっかけです。
4. 研究によって得る嬉しいことと、嫌なことはなんですか?
誰も見つけていない新たな発見をしたときは最高だと思いますが、まだ大発見をした!!という瞬間には立ち会えていません。
ニュートリノの研究は地道な作業が多くて根気が必要ですが、まだ全然分かっていないニュートリノの性質を探求しています。
5. おもしろい研究室あるあるみたいなのがあれば、お願いします。
実験装置が神岡にあった仙台と違ってすごく田舎で、コンビニ迄車で30分かかるとかですかね。慣れてしまいましたが。
あとは、ほとんどの人が酒好きで、とんでも無い量のお酒用意しないといけないとか….
6. 研究室で流行っていることはなんですか?
はやってるか分かりませんが、飲み会?
7. 将来の夢や目標はなんですか?
夢は大発見、誰も見つけてない物を自分のアイデアで作った装置で見つけたい。
8. 研究者からの目線で、世の中がもっとこうなればよいのにと思うことはなんですか?
難しいです….
9. よい研究結果が出るために日頃心がけていることはありますか?あったら教えてください。
とにかく前向きにやるべき事をやる。ですかね。
10. 東北大と神岡の違いを教えてください。環境だったり、文化や食べもの、研究チーム等いろいろと。
環境は仙台と違って、山にこもった修行僧のような感じです。生活するのに車がないとすごく大変ですね。
山奥なので、温泉(秘湯っぽい)はいっぱいあります。
研究については仙台、海外からいっぱい研究者が来て賑やかです。
11. おすすめの本を教えてください。
本は苦手でほとんど読まないです。
12. 同じような研究をしたいと思っている学生や、研究者になりたい子供たちへのアドバイスをお願いします。
アドバイスできませんが…何事にも前向きな性格にする事ですかね。面白いと思った事に熱中できる探究心が必要だと思います。